筋肉の基礎知識

筋肉の構造
筋肉をイメージしてみましょう(簡単に説明します)。
筋肉は「素麺の束」のような「筋繊維」という組織からできています。そしてこの「筋繊維」は「筋膜」という袋に包まれています。そしてこの「筋膜」の中には血管も通っています。
筋肉は一つ一つが心臓?
筋肉は力を入れると短縮し(だから関節が曲がる)、膨らみます(腕の力こぶがそうですよね)。

筋肉が膨らむので筋膜の中の圧力が増加。

筋膜の中の血管が圧迫される

血管内の血液が送り出される

ゆえに、筋肉一つ一つが心臓の様に血液を循環させる役割を持っているのです。かなりザックリな説明ですが、これを「筋ポンプ作用」と呼んでいます。
立ちっぱなしと歩き続けるのはどっちが楽ですか?
どっちが楽だと思いますか?

a.1時間立ちっぱなしで微動だにしない
b.1時間歩き続ける

もちろん「b」の方が楽なはずです。
なぜなら歩くことで沢山の筋肉が筋ポンプ作用を発揮し血液の循環を促すからです。血液は心臓が送っていると思う方も多いでしょうが、実はこぶし大の心臓のポンプ作用だけで身体の隅々まで張り巡らされた血管内の血液を再び心臓に戻すことは難しいのです。
立ちっぱなしや、座りっぱなしでいると足がむくむのはこの為です(手足は心臓から遠いですから)。
だから凝るのです!
筋肉を動かさないと、血液を心臓へ戻す力が足りないので新しい血液が筋膜の中へ流れ込んでくれません。よって疲労が蓄積していきます。この時間・期間が長くなると筋繊維どうしがくっついたり、筋肉が凝り固まるようになってしまい、力を抜いても緩んでくれなくなってしまうのです。
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