鍼治療について

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【鍼灸とは?】
鍼灸とは、鍼や灸を使いて身体全体のバランスを整える治療法です 当院では、主に鍼(毫鍼)を使用して、痛みの元となる深い硬結部にしっかりと刺鍼しますので、高い治療効果が期待できます。
【鍼の適応症状】
《頚部》
頭痛 寝違え 胸郭出口症候群 上肢神経根症状

《頭部》
顔面神経痛・麻痺 眼精疲労

《肩関節》
肩関節周囲炎 上腕二頭筋長頭腱炎 腱板炎

《肘関節》
内側上顆炎(野球肘) 外側上顆炎(テニス肘) 肘部管症候群

《手関節》
手根管症候群 TFCC(三角線維軟骨複合体損傷) ドケルバン病(狭窄性腱鞘炎)

《手指》
腱鞘炎 バネ指(弾発指)

《背部》
背部痛 肋間神経痛 睡眠障害

《腰部》
ぎっくり腰 下肢神経根症状

《股関節》
梨状筋症候群 腸腰筋・大腿筋膜張筋に対して(腰痛の原因にもなります)

《膝関節》
鵞足炎 内側・外側滑膜絞扼症 膝蓋腱炎(ジャンパー膝) 腸脛靭帯炎(ランナー膝) 膝窩部痛

《足関節》
アキレス腱炎 アキレス腱周囲炎 足根管症候群 伸筋支帯部痛

《大腿・下腿部》
肉離れ 筋痙攣 シンスプリント

上記の症状以外でも、「こんな感じの症状なのだけど、鍼 はどうかなぁ ・・・」等のご相談は、いつでもお問い合わせください。
【鍼の効果について】
• 痛みが和らぐ
• 筋肉が柔軟になる
• 筋肉の血流量が増え、回復に繫がる
• 自律神経を整える
【鍼の効果の仕組み】
鍼や灸で身体の一部を刺激すると、中枢神経の中にモルヒネ(麻酔)のような役割を持ったホルモン(内因性オピオイド=体内で作られる鎮痛薬)が放出されるため、痛みを脳に伝える神経経路を遮断します。これによって、腰痛・膝痛などの痛みをやわらげます。 また、筋肉の緊張を反射によって緩め、刺鍼部周囲の毛細血管を拡張し、血流量が増加する為に新陳代謝を高める効果もあります。(簡単に表現すると鍼によって筋肉に傷つけられ、それを治す為に血液が集まり修復が始まります)その結果、滞っていた疲労物質が流されて、筋肉の疲労が回復します。 鍼や灸で体の表面を刺激すると、内臓にも影響を与え、その機能を改善させる効果もあり、自律神経系のバランスを整える働きもあります。 『鍼灸治療はそれぞれの人が持つ自然治癒力を引き出し、免疫力を高めて病状を改善する治療法です。』 ※薬とは違い御自身の自然治癒力を活用するので、ずっと続けなければならない等の依存性はありません。 こちらから、鍼のタイミングや受けるペースをお伝えする事もありますが、患者様と相談して進めてまいります。
【使用する鍼について】
当院では、鍼先の丸い痛みの少ない、セイリン社製の使い捨て(ディスポーザブル鍼)を使用していますので、毎回新品で感染症の心配は無く安心して鍼治療を受けていただけます。

セイリン社の鍼はディスポーザブル鍼では世界一の品質です患者様の身体に使う鍼には最高級の物を使い続けます!

【鍼治療は痛くないの?】
当院で使用する鍼の太さは、髪の毛と同じ位(約0.2㎜)細いので、基本的には痛みや傷跡の心配はありません。 ※ただし、皮膚には痛みを感じやすい点(痛点や毛穴)があり、まれに「チクッ」とする事もあります。

◎ちなみに参考までに• 注射針⇒太さ0.5㎜~1.2㎜(液体を通す為に中が空洞)
          •   ⇒太さ0.18㎜~0.3㎜(空洞を作る必要が無い為に細く出来る) ⇒長さ40㎜~90㎜(刺鍼部位によ                  り長さを変えています)
※初めて鍼治療を受ける方には、「これから使用する鍼を見てみますか?」とお伺いさせていただいております。興味のある方には目で見て、鍼に触れてどのようなものか確認していただいています。もちろん、見たく無い方には治療前・治療中・治療後において一切目に触れぬよう対応をしておりますのでご安心ください。
【刺鍼法】
• 単刺法:鍼を抜き刺しし、それを繰り返す
• 置鍼法:鍼を一定時間さして置いておく
• パルス鍼:鍼に電気を通電する
• 運動鍼:鍼を刺して動かしたり、痛い動きを確認しながら刺す
 ⇒当院では、症状により最適な刺鍼法を提案しております。
【鍼の響きは改善の兆候】
時々、「鍼のビンビン効いている感じが怖い」とおっしゃる方がいらっしゃいます。 この「効いている感じ」は鍼治療ではよくある「響き」という現象です。 鍼を刺して身体の筋肉の硬結(痛めて筋肉が固まった所)に鍼が当たった時に「ズシンと重く筋肉を掴まれたような感じがする」と表現される事が多いです。 この鍼治療独特の感覚が「響き」と呼ばれるものです。 そしてこの「響き」の正体は、硬化した筋肉に鍼が刺さると、身体にとって鍼は異物と判断されるので、無意識に自分を守ろうとして、一時的に筋肉が収縮します。 鍼刺激からの筋肉の防御反応で周囲の神経を圧迫するので重く感じたり、痛いと感じたりしているということなのです。 つまり、「響き」を感じるということは、硬化した筋肉 にしっかりと 鍼が当たっている証拠で、それにより自然治癒力を引き出し回復に向かうということなのです。
【刺鍼後の瞑眩(めんげん)について】
鍼治療後、人によっては身体が重だるい・眠くなる等の反応が現れることがあります。 これらの反応は1~2時間後に現れる方もいれは翌日等に現れる方もいらっしゃいます。 このような反応は身体が鍼刺激により変化しようとする際に現れる反応で、瞑眩(めんげん)現象と呼ばれ悪い反応ではありません。※好転反応とも表現されます。
  ⇒対処法としては、しっかりと水分を取り十分な睡眠を確保してください。
【当院の方針】
当院では、なかなか痛みが取れなくて・・・、急に痛みが出てしまってどうしようもないのだけど、どうしても外せない大事な用事がある等と、患者様それぞれの様々な事情に出来るだけ対応していこうと思っております。 そして刺鍼法としては、痛みの深い原因である筋肉の硬結に対してしっかりと、刺鍼していきますので高い治療効果が期待できます。 最後に「鍼は効くと聞いた事があるのだけど、なんか怖い・・・」や、「鍼は初めてでしっかりと説明を聞きながら受けてみたい」等のご要望がありましたら遠慮なくお伝えください。